HTMLのテキスト要素 — 見出し・段落・強調を正しく使う
Webページの多くは文章でできています。HTMLでは、文字の大きさや太さではなく、その文章が何の役割を持つかでタグを選びます。
<article>
<h1>HTMLの基本</h1>
<p>HTMLはWebページの構造を作る言語です。</p>
<p><strong>見た目ではなく意味でタグを選ぶ</strong>ことが大切です。</p>
</article>テキスト要素のチートシート
| タグ | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|
h1 | ページや記事の主見出し | 1ページの主題として使う |
h2〜h6 | 階層的な見出し | 数字を飛ばしすぎない |
p | 段落 | 箇条書きや見出しの代わりにしない |
br | 改行 | 余白調整に使わない |
strong | 重要性の強調 | 太字にしたいだけならCSS |
em | 強勢・ニュアンスの強調 | 重要警告とは分ける |
small | 注釈・細則 | 本文を小さくしたいだけならCSS |
blockquote | 引用ブロック | 引用元を示すと親切 |
code | コード片 | 長いコードはコードブロックにする |
見出しの階層
見出しはページのアウトラインを作ります。
<h1>サービス紹介</h1>
<h2>特徴</h2>
<h3>高速に動く</h3>
<h3>スマートフォンに対応</h3>
<h2>料金</h2>h1 の次にいきなり h4 を使うと、構造が読み取りづらくなります。見た目を小さくしたい場合は、見出しレベルを下げるのではなくCSSで調整します。
学習者文字を大きくしたいから h1 を何回も使う、というのはダメですか?
先生見た目のために見出しを選ぶと、ページ構造が崩れます。大きさはCSS、意味はHTMLで分けて考えましょう。
改行と段落
文章のまとまりは p、住所や詩のように意味のある改行は br を使います。
<p>HTMLは構造を作ります。</p>
<p>CSSは見た目を整えます。</p><p>
〒100-0001<br>
東京都千代田区千代田1-1
</p>br を連続して余白を作るのは避けます。余白はCSSの margin で調整します。
HTMLで特殊な文字を表示する — 文字参照
HTMLでは、< や & などの一部の文字がタグや文字参照の開始記号として使われます。これらを文字そのものとして確実に表示したいときは、**文字参照(character reference)**を使います。一般に「HTMLエンティティ」と呼ばれることもあります。
文字参照は & で始まり、基本的に ; で終わります。
| 表示したい文字 | HTMLでの記述 | 主な用途 |
|---|---|---|
< | < | タグと解釈させず、小なり記号を表示する |
> | > | 大なり記号を明示的に表示する |
& | & | 文字参照の開始と区別して表示する |
" | " | " で囲んだ属性値の中に引用符を含める |
' | ' | ' で囲んだ属性値の中に引用符を含める |
© | © | 著作権記号を名前で表す |
たとえば、HTMLタグを説明文の一部として表示する場合は、< と > を文字参照で記述します。
<p>段落には <p> タグを使います。</p>
<p>パン & コーヒー</p>ブラウザでは次のように表示されます。
段落には <p> タグを使います。
パン & コーヒー名前付き文字参照と数値文字参照
< や © のように名前を使う方法を名前付き文字参照と呼びます。同じ文字をUnicodeのコードポイントに対応する数値で表すこともできます。
<p>© 2026</p> <!-- 名前付き文字参照 -->
<p>© 2026</p> <!-- 10進文字参照 -->
<p>© 2026</p> <!-- 16進文字参照 -->
<p>漢字</p> <!-- 10進数で「漢字」 -->
<p>漢字</p> <!-- 16進数で「漢字」 -->最初の3行はどれも © 2026、後ろの2行はどちらも 漢字 と表示されます。このように、数値文字参照では漢字を含むUnicode文字をコードポイントで表せます。
HTMLで予約されている文字には、意味を読み取りやすい名前付き文字参照を使うのが一般的です。日本語や © などをUTF-8でそのまま書ける場合は、無理に文字参照へ変換する必要はありません。
よくあるミス
| ミス | 問題 | 修正 |
|---|---|---|
太字にしたいだけで strong | 意味のない重要扱いになる | CSSで太字にする |
余白目的で br を連発 | 構造と見た目が混ざる | CSSの余白を使う |
| 見出しレベルを見た目で選ぶ | アウトラインが崩れる | 階層で選び、見た目はCSS |
長文を1つの p に詰める | 読みにくい | 段落を分ける |
参考リンク
次章では、ページ同士をつなぐリンクとナビゲーションを学びます。