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ウェブエンジニア問題集
第3章

HTMLのテキスト要素 — 見出し・段落・強調を正しく使う

約5分
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Webページの多くは文章でできています。HTMLでは、文字の大きさや太さではなく、その文章が何の役割を持つかでタグを選びます。

<article>
  <h1>HTMLの基本</h1>
  <p>HTMLはWebページの構造を作る言語です。</p>
  <p><strong>見た目ではなく意味でタグを選ぶ</strong>ことが大切です。</p>
</article>
html

テキスト要素のチートシート

タグ用途注意点
h1ページや記事の主見出し1ページの主題として使う
h2〜h6階層的な見出し数字を飛ばしすぎない
p段落箇条書きや見出しの代わりにしない
br改行余白調整に使わない
strong重要性の強調太字にしたいだけならCSS
em強勢・ニュアンスの強調重要警告とは分ける
small注釈・細則本文を小さくしたいだけならCSS
blockquote引用ブロック引用元を示すと親切
codeコード片長いコードはコードブロックにする
HTMLタグは「どう見せたいか」ではなく「何を意味するか」で選びます。

見出しの階層

見出しはページのアウトラインを作ります。

<h1>サービス紹介</h1>
 
<h2>特徴</h2>
<h3>高速に動く</h3>
<h3>スマートフォンに対応</h3>
 
<h2>料金</h2>
html

h1 の次にいきなり h4 を使うと、構造が読み取りづらくなります。見た目を小さくしたい場合は、見出しレベルを下げるのではなくCSSで調整します。

学習者学習者

文字を大きくしたいから h1 を何回も使う、というのはダメですか?

先生先生

見た目のために見出しを選ぶと、ページ構造が崩れます。大きさはCSS、意味はHTMLで分けて考えましょう。

改行と段落

文章のまとまりは p、住所や詩のように意味のある改行は br を使います。

<p>HTMLは構造を作ります。</p>
<p>CSSは見た目を整えます。</p>
html
<p>
  〒100-0001<br>
  東京都千代田区千代田1-1
</p>
html

br を連続して余白を作るのは避けます。余白はCSSの margin で調整します。

HTMLで特殊な文字を表示する — 文字参照

HTMLでは、< や & などの一部の文字がタグや文字参照の開始記号として使われます。これらを文字そのものとして確実に表示したいときは、**文字参照(character reference)**を使います。一般に「HTMLエンティティ」と呼ばれることもあります。

文字参照は & で始まり、基本的に ; で終わります。

表示したい文字HTMLでの記述主な用途
<&lt;タグと解釈させず、小なり記号を表示する
>&gt;大なり記号を明示的に表示する
&&amp;文字参照の開始と区別して表示する
"&quot;" で囲んだ属性値の中に引用符を含める
'&apos;' で囲んだ属性値の中に引用符を含める
©&copy;著作権記号を名前で表す

たとえば、HTMLタグを説明文の一部として表示する場合は、< と > を文字参照で記述します。

<p>段落には &lt;p&gt; タグを使います。</p>
<p>パン &amp; コーヒー</p>
html

ブラウザでは次のように表示されます。

段落には <p> タグを使います。
パン & コーヒー

名前付き文字参照と数値文字参照

&lt; や &copy; のように名前を使う方法を名前付き文字参照と呼びます。同じ文字をUnicodeのコードポイントに対応する数値で表すこともできます。

<p>&copy; 2026</p>  <!-- 名前付き文字参照 -->
<p>&#169; 2026</p>  <!-- 10進文字参照 -->
<p>&#xA9; 2026</p> <!-- 16進文字参照 -->
 
<p>&#28450;&#23383;</p>    <!-- 10進数で「漢字」 -->
<p>&#x6F22;&#x5B57;</p> <!-- 16進数で「漢字」 -->
html

最初の3行はどれも © 2026、後ろの2行はどちらも 漢字 と表示されます。このように、数値文字参照では漢字を含むUnicode文字をコードポイントで表せます。

HTMLで予約されている文字には、意味を読み取りやすい名前付き文字参照を使うのが一般的です。日本語や © などをUTF-8でそのまま書ける場合は、無理に文字参照へ変換する必要はありません。

よくあるミス

ミス問題修正
太字にしたいだけで strong意味のない重要扱いになるCSSで太字にする
余白目的で br を連発構造と見た目が混ざるCSSの余白を使う
見出しレベルを見た目で選ぶアウトラインが崩れる階層で選び、見た目はCSS
長文を1つの p に詰める読みにくい段落を分ける

参考リンク

次章では、ページ同士をつなぐリンクとナビゲーションを学びます。

HTMLクイズに挑戦する見出し、段落、強調タグの使い分けをクイズで確認しよう