第19章
ネットワークのコスト最適化と試験チェックリスト — NAT Gateway・CloudFront・VPC Endpoint
約5分

学習者最後はサービス名を覚えるより、問題文から正解を絞る練習が大事ということですか?
ネットワークコストは見落とされがちですが、NAT Gateway、AZ間通信、リージョン間通信、インターネット転送、CloudFrontの有無で大きく変わります。最後に、SAA-C03の問題文を読むためのチェックリストも整理します。
ネットワークコストの主な原因
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| NAT Gateway経由の大量通信 | VPC Endpoint、構成見直し |
| AZ間通信 | 同一AZ配置、不要なクロスAZ通信の削減 |
| リージョン間通信 | レプリケーション要件の見直し |
| インターネットへの大量配信 | CloudFront |
| オンプレ接続 | Direct ConnectやVPNの要件整理 |
Private SubnetからS3へ大量アクセスする場合、NAT Gateway経由ではなくGateway VPC Endpointを使うと、セキュリティとコストの両面で有利になることがあります。
CloudFrontによる配信最適化
CloudFrontは性能改善だけでなく、オリジンへの負荷削減とデータ転送コスト削減にも効きます。
向いている要件:
- 静的アセットを世界中に配信したい
- S3やALBへのアクセスをキャッシュしたい
- オリジンの負荷を下げたい
- WAFと組み合わせて入口を保護したい
SAA-C03の問題文の読み方
問題文では、次のキーワードに注目します。
| キーワード | 疑うサービス・設計 |
|---|---|
| 最小の運用負荷 | マネージドサービス、サーバーレス |
| 疎結合 | SQS、SNS、EventBridge |
| 高可用性 | Multi-AZ、ALB、Auto Scaling、Route 53 |
| グローバル配信 | CloudFront、Global Accelerator、Route 53 |
| 低コスト | Savings Plans、Spot、S3 Lifecycle、VPC Endpoint |
| セキュア | IAM、KMS、WAF、Private Subnet、CloudTrail |
| 読み取り性能 | Read Replica、ElastiCache、DAX、CloudFront |
実務設計チェックリスト
AWS構成を考えるときは、次の順で確認します。
- 誰がアクセスするか: IAM、IAM Identity Center、Cognito
- どこから到達できるか: VPC、Subnet、Security Group、WAF
- 障害時に継続できるか: Multi-AZ、Auto Scaling、Backup、DR
- 負荷に耐えられるか: ELB、CloudFront、DynamoDB、キャッシュ
- データを守れるか: KMS、暗号化、S3 Versioning、AWS Backup
- 監査できるか: CloudTrail、CloudWatch、Config、GuardDuty
- コストは妥当か: Savings Plans、S3 Lifecycle、VPC Endpoint
まとめ
SAA-C03の出題範囲は、実務のAWS設計にそのままつながります。
- サービス名ではなく、要件から設計を選ぶ
- セキュリティ、可用性、性能、コストの順に考える
- IAM、VPC、S3、EC2、RDS、DynamoDB、CloudFront、SQS、SNS、KMSは特に重要
- 問題文の制約に対して、過剰でも不足でもない構成を選ぶ
次の章では、AWS構成をコードで再現可能にする**Infrastructure as Codeと運用自動化**を扱います。
AWSクイズに挑戦するこの章で学んだAWSの知識を、4択クイズでアウトプットして定着させよう
