ウェブエンジニア問題集
第6章

データ保護 — KMS・暗号化・バックアップ・レプリケーション

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暗号化を有効にしていれば、データ保護はもう十分と言えますか?

データセキュリティでは、保存時の暗号化、転送時の暗号化、鍵管理、バックアップ、削除防止、監査を組み合わせます。SAA-C03では、KMS、S3、EBS、RDS、DynamoDB、AWS Backupの選択がよく問われます。


暗号化の基本

対象代表的な仕組み
保存時の暗号化KMS、S3 SSE、EBS encryption、RDS encryption
転送時の暗号化TLS、HTTPS、ACM
鍵管理AWS KMS、CloudHSM
監査CloudTrail、AWS Config

多くのAWSサービスはデフォルト暗号化に対応していますが、実務では「どのKMSキーで暗号化するか」「誰が復号できるか」まで設計します。


KMSの判断軸

AWS KMS(Key Management Service) は、暗号鍵を管理するマネージドサービスです。

要件選択肢
AWSサービスの暗号鍵を管理したいKMS
鍵の利用権限をIAMやKey Policyで制御したいKMS
専用HSMを使いたい、厳格なコンプライアンス要件があるCloudHSM

KMSでは、IAMポリシーだけでなくKey Policyも重要です。特にクロスアカウントで暗号化データを扱う場合、データ本体への権限とKMSキーへの権限の両方が必要になります。


バックアップと削除防止

データ保護は暗号化だけでは足りません。誤削除、障害、ランサムウェア、リージョン障害に備えます。

要件代表サービス・機能
複数サービスのバックアップを集中管理AWS Backup
S3の誤削除対策Versioning、MFA Delete、Object Lock
リージョンをまたいだS3複製S3 Cross-Region Replication
RDSの復旧Automated Backup、Snapshot、Point-in-time recovery
DynamoDBの復旧PITR、On-demand backup

実務では、バックアップを取るだけでなく、復旧手順と復旧時間を確認します。バックアップは復元できて初めて価値があります。


まとめ

データ保護では、暗号化、鍵管理、バックアップ、監査をセットで考えます。

  • 保存時暗号化はKMS連携で鍵管理まで含めて設計する
  • 転送時暗号化にはTLSとACMを使う
  • S3、EBS、RDS、DynamoDBの暗号化方式を理解する
  • AWS Backupやサービス固有のバックアップを使う
  • CloudTrailとConfigで変更を追跡する

次の章では、SQS、SNS、EventBridgeを使った疎結合アーキテクチャを扱います。

AWSクイズに挑戦するこの章で学んだAWSの知識を、4択クイズでアウトプットして定着させよう