第6章
データ保護 — KMS・暗号化・バックアップ・レプリケーション
約4分

学習者暗号化を有効にしていれば、データ保護はもう十分と言えますか?
データセキュリティでは、保存時の暗号化、転送時の暗号化、鍵管理、バックアップ、削除防止、監査を組み合わせます。SAA-C03では、KMS、S3、EBS、RDS、DynamoDB、AWS Backupの選択がよく問われます。
暗号化の基本
| 対象 | 代表的な仕組み |
|---|---|
| 保存時の暗号化 | KMS、S3 SSE、EBS encryption、RDS encryption |
| 転送時の暗号化 | TLS、HTTPS、ACM |
| 鍵管理 | AWS KMS、CloudHSM |
| 監査 | CloudTrail、AWS Config |
多くのAWSサービスはデフォルト暗号化に対応していますが、実務では「どのKMSキーで暗号化するか」「誰が復号できるか」まで設計します。
KMSの判断軸
AWS KMS(Key Management Service) は、暗号鍵を管理するマネージドサービスです。
| 要件 | 選択肢 |
|---|---|
| AWSサービスの暗号鍵を管理したい | KMS |
| 鍵の利用権限をIAMやKey Policyで制御したい | KMS |
| 専用HSMを使いたい、厳格なコンプライアンス要件がある | CloudHSM |
KMSでは、IAMポリシーだけでなくKey Policyも重要です。特にクロスアカウントで暗号化データを扱う場合、データ本体への権限とKMSキーへの権限の両方が必要になります。
バックアップと削除防止
データ保護は暗号化だけでは足りません。誤削除、障害、ランサムウェア、リージョン障害に備えます。
| 要件 | 代表サービス・機能 |
|---|---|
| 複数サービスのバックアップを集中管理 | AWS Backup |
| S3の誤削除対策 | Versioning、MFA Delete、Object Lock |
| リージョンをまたいだS3複製 | S3 Cross-Region Replication |
| RDSの復旧 | Automated Backup、Snapshot、Point-in-time recovery |
| DynamoDBの復旧 | PITR、On-demand backup |
実務では、バックアップを取るだけでなく、復旧手順と復旧時間を確認します。バックアップは復元できて初めて価値があります。
まとめ
データ保護では、暗号化、鍵管理、バックアップ、監査をセットで考えます。
- 保存時暗号化はKMS連携で鍵管理まで含めて設計する
- 転送時暗号化にはTLSとACMを使う
- S3、EBS、RDS、DynamoDBの暗号化方式を理解する
- AWS Backupやサービス固有のバックアップを使う
- CloudTrailとConfigで変更を追跡する
次の章では、SQS、SNS、EventBridgeを使った疎結合アーキテクチャを扱います。
AWSクイズに挑戦するこの章で学んだAWSの知識を、4択クイズでアウトプットして定着させよう
