ウェブエンジニア問題集
第10章

災害対策と復旧設計 — RTO・RPO・Backup・Multi-Region

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復旧して安心する人のイラスト
学習者学習者

Multi-AZにしていれば、災害対策もできていると考えていいですか?

高可用性はAZ障害などに備える設計ですが、災害対策(DR)はリージョン障害や大規模障害からどう復旧するかを考える設計です。SAA-C03では、RTO、RPO、バックアップ、マルチリージョン構成がよく問われます。


RTOとRPO

指標意味
RTOどれくらいの時間で復旧する必要があるか
RPOどれくらいのデータ損失まで許容できるか

RTOとRPOが短いほど、コストと設計難易度は上がります。


DR戦略

戦略コスト復旧速度概要
Backup and Restore遅いバックアップから復元
Pilot Light最小構成だけ別リージョンに用意
Warm Standby速い縮小版の本番環境を常時稼働
Multi-Site Active/Active最高最速複数リージョンで常時稼働

試験では、「最小コストでDR要件を満たす」選択肢がよく出ます。必要以上にActive/Activeを選ぶと過剰設計になることがあります。


代表サービス

要件サービス・機能
EC2ワークロードのDRAWS Elastic Disaster Recovery
複数サービスのバックアップ管理AWS Backup
S3のリージョン間複製S3 Cross-Region Replication
RDSの復旧Snapshot、Automated Backup、Read Replica
DNSフェイルオーバーRoute 53 Failover Routing
グローバルな入口CloudFront、Global Accelerator

まとめ

DR設計では、RTO/RPOに応じてコストと復旧速度のバランスを取ります。

  • RTOは復旧時間、RPOは許容データ損失
  • Backup and Restoreは低コストだが復旧に時間がかかる
  • Warm StandbyやActive/Activeは速いが高コスト
  • Route 53、S3 Replication、AWS Backup、Elastic Disaster Recoveryを使い分ける

次の章では、高パフォーマンスなストレージ選択としてS3、EBS、EFS、FSxを扱います。

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