第10章
災害対策と復旧設計 — RTO・RPO・Backup・Multi-Region
約3分

学習者Multi-AZにしていれば、災害対策もできていると考えていいですか?
高可用性はAZ障害などに備える設計ですが、災害対策(DR)はリージョン障害や大規模障害からどう復旧するかを考える設計です。SAA-C03では、RTO、RPO、バックアップ、マルチリージョン構成がよく問われます。
RTOとRPO
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| RTO | どれくらいの時間で復旧する必要があるか |
| RPO | どれくらいのデータ損失まで許容できるか |
RTOとRPOが短いほど、コストと設計難易度は上がります。
DR戦略
| 戦略 | コスト | 復旧速度 | 概要 |
|---|---|---|---|
| Backup and Restore | 低 | 遅い | バックアップから復元 |
| Pilot Light | 中 | 中 | 最小構成だけ別リージョンに用意 |
| Warm Standby | 高 | 速い | 縮小版の本番環境を常時稼働 |
| Multi-Site Active/Active | 最高 | 最速 | 複数リージョンで常時稼働 |
試験では、「最小コストでDR要件を満たす」選択肢がよく出ます。必要以上にActive/Activeを選ぶと過剰設計になることがあります。
代表サービス
| 要件 | サービス・機能 |
|---|---|
| EC2ワークロードのDR | AWS Elastic Disaster Recovery |
| 複数サービスのバックアップ管理 | AWS Backup |
| S3のリージョン間複製 | S3 Cross-Region Replication |
| RDSの復旧 | Snapshot、Automated Backup、Read Replica |
| DNSフェイルオーバー | Route 53 Failover Routing |
| グローバルな入口 | CloudFront、Global Accelerator |
まとめ
DR設計では、RTO/RPOに応じてコストと復旧速度のバランスを取ります。
- RTOは復旧時間、RPOは許容データ損失
- Backup and Restoreは低コストだが復旧に時間がかかる
- Warm StandbyやActive/Activeは速いが高コスト
- Route 53、S3 Replication、AWS Backup、Elastic Disaster Recoveryを使い分ける
次の章では、高パフォーマンスなストレージ選択としてS3、EBS、EFS、FSxを扱います。
AWSクイズに挑戦するこの章で学んだAWSの知識を、4択クイズでアウトプットして定着させよう
